粒子加速器の研究の歴史
東京工業大学(東京科学大学の前身)では、1951(昭和26)年頃物理教室において「電子シンクロトロン」の作成を開始したのが、粒子加速器(粒子に運動エネルギーを与えて、速度を上げるための装置)の始まりです。その後、粒子加速器を使う研究分野は、原子「力」と原子「核」に分かれて、粒子加速という学問分野が各々の分野で発展してきました。
「原子力」の研究に関しては、中性子発生装置として「コッククロフト型加速器」(静電場による加速器)が1957年に建設され、主に原子炉物理の研究に使用さ