スーパーコンピュータ ETA10
ETA10 (アメリカ・CDC社製) は、1988(昭和63)年に本学の総合情報処理センター(現、学術国際情報センター)に導入された初めてのスーパーコンピュータです。
8プロセッサ(CPU)を搭載する並列型のスーパーコンピュータであり、プロセッサや I/O デバイスを光ファイバーで接続するなど、当時としては革新的かつ群を抜いた計算性能を有していました。
しかし残念ながら、実稼働では液体窒素を用いた機器の冷却部の故障やOSをはじめとするソフトウェア群の整備が行き渡らず、予想されていた計算能力を発揮することができませんでした。本展示品はその内の一台であり、数多くのIC が基盤に実装されている内部構造から、当時のIC集積度の様子などがみてとれます。
その後、数多くのスーパーコンピュータが導入され、様々な数値計算に活用されています。また、 1995(平成7)年より始まった高校生向けプログラミングコンテスト” SuperCon(スーパーコン)”は、当初東京工業大学(東京科学大学の前身)のスーパーコンピュータClay C916 を用い、高校生にスーパーコンピュータを体験してもらい、理数系のおもしろさを知ってもらうために開催され、現在でも毎年高校生がそのアイデアと技術を競う熱戦を繰り広げています。
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